百均で鍛金

百均鍛金プロジェクト

道具も敷居も高い工芸金工の鍛金を100均の道具で挑戦する貧乏プロジェクト。どこまでできるかは分かりませんが…笑

道具編 9

久しぶりの更新です。
こちらのブログにお越しになる方の検索の一位がタガネです。
残念ながら百均で、ここ数年タガネを見たことがありません。
私がタガネ(コンクリ用?)をダ◯ソーで購入したのは10年位前のことです。
当時、コンクリをハツろうと思っていたわけでなく、工具鋼(多分?)が100円で買えるのならばと地金として買いだめしておいたものです。
いまでも六角棒のバールは売ってますのでそれで代用は出来るかもしれませんね。
あ、でも自己責任ですよ。

今日は、Can☆D◯へ寄ったついでに何か使えるものは無いかリサーチしてきました。

ありました。

硬そうな木が。

 

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「すりこぎ棒」!(天然木製)

 

何故にすりこぎ棒が鍛金と関係しているかと申しますと、

鍛金は金鎚でカンカン叩くイメージが強いですが、実は木槌を多用するのです。

いきなり鉄鎚でガンガンいくと地金が痛んでしまったり延びてしまうので、なるべくソフトな木槌で作業するほうが加工硬化もある程度抑えられて都合がよいのですね。(焼鈍の回数は,なるべく少ないほうが金属組織的にもよいようです。。。)

そんな木槌の種類のなかに、鐘木槌(しゅもくづち)というのがあります。
もともと「鐘木」というのは、お寺さんで梵鐘をたたくための槌・撥のことですね。

金工でもこのお芋のようなカタチの木槌を使います。
先が丸いので、打ち出したり張らしたい時に出番がありそうです。

 

本物の鐘木槌ですよ

撞木槌 24mm

(ハ◯ズのWebショップより写真を失敬)


すりこぎ棒、似てますよね。
あとは柄をつければ!

 

ちなみに鮫のシュモクザメ撞木鮫)は頭部がこれに似ているとのことでこの命名。
(英語ではHammerhead shark)

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写真はウィキペディアより失敬

 

 

 

 

道具編 8

前回は酸化膜を取る為の塩酸入り洗剤を紹介しましたが、
今回は同じく洗浄効果もありながら酸を中和することもできるものです。

それは「重曹」です。
万能洗剤として注目されて以来、どこでも購入できるようになりましたね。
以前は、料理用の高いものしか見なかったように思います。
シルバーの指輪の汚れや曇りを取るのにも有効ですよ。

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道具編 7

銅板は焼鈍すると、表面に酸化膜がついて真っ黒になってしまいます。
それを落とす為に酸があると便利です。

ダ◯ソーには、塩酸があります。

塩酸というと物騒ですね。
いわゆる便所洗剤です。
少量、塩酸が入っています。

十円玉を液につけるとピカピカになりますね。

昔は梅酢などを使っていたのかもしれません。

 

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道具編 6

うちの近くにある100均店は、ダイソー、セリア、キャンドゥ、シルク。
ほぼ100均界の四天王とでもいえましょうか。

しかし、一番頼りにしていた近所のダ◯ソーは最近、大掛かりなリニューアルをして、こ奇麗なセリア風?になってしまいました。そして残念なことに大工道具、工作道具コーナーは縮小し、品数も激減。。。

私的には、かなーりガッカリです…。このプロジェクトにも暗雲が…うぐぐ

まあ、それでも春で暖かくなり天気もよいので散歩がてら、
セリア風ダ◯ソーまで行ってきました。

今日見つけて来たものは、切る道具です。
金属となると、硬いので何で切るかが問題ですね。
当然「金切りバサミ」なんて売っていないので、
一番頑丈そうな「ハサミ」を物色。
どうやら園芸売り場の「剪定バサミ」が強そう。
薄い銅板ならいけそうです。

(あ、当然切れなくても文句は言いませんよ。用途が違いますからね笑)

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道具編 5

「焼き鈍し」に必要なものを探してきました。
もはや古典的な燃料である「炭」です。


現代のようなガスバーナーが無かった昔は、きっと炭でやっていたに違いありません。そういえば刀鍛冶で使われるのは松炭ですね。

百均の炭はおそらくマングローブ炭だと思われます。

さらに火力をあげる為の「ふいご」(送風)の役割のために空気ポンプ。
ウチワであおぐより良いのではないかと思っています。
アニメ「もののけ姫」でも足踏み式の巨大なのが登場していましたね。

さらに、炭を囲うためのレンガです。
これらで「火床(ほど)」を作りたいと思います。

今回もダ◯ソーの商品です。
炭は比較的どこの百均店でも手に入りそうですね。

 

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道具編 4

鍛金は金鎚以外にもいろいろ加工の工具があるとよさそうです。

ダ◯ソーでとりあえず、あると便利そうなものを色々見繕ってきました。

「METAL SAW」は名前の通り、金属を切るノコギリ。
「C型クランプ」はいろいろ固定したいときに便利そうです。
金属は硬いのでこのような道具でしっかり固定して作業できるとよさそう。

ペンチは、「焼き鈍し」の時に熱い金属つかむのに。

「焼き鈍し」

金属板は、たたくと加工硬化してしまうので熱を加えて「焼き鈍し」をするそうです。
硬くなってしまった金属板にある温度以上の熱を加えると、組織がほぐれて柔らかくなるようです。

「100均鍛金プロジェクト」では、元々が柔らかい銅板で挑戦するつもりですが、

やはり加工硬化をしてしまうようです。なので「焼き鈍し」をしますが、600℃以上に熱する必要が。

100均にあるもので、どうやってそんな火力を上げるか難題です。
それを工夫してなんとかしてみるのが、このプロジェクトの醍醐味ですね(笑)

次回は、その為のものを100均店に探しに行ってきます。

 

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道具編 3

これは随分昔にダ◯ソーで購入した、100均のタガネです。

最近は店頭で見なくなりました…残念。

鍛金は、金鎚で金属板をたたくのですが、

その受け手になる硬い金属の「当て金」なるものが必要です。

このタガネを加工して「当て金」にしてみようと企んでいます。

平タガネの方は、金属板の切断に使えるかも。

ダクト界や板金界では、平タガネで鉄板切るらしいですね。

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材質はなんでしょうね?
鉄なら、まあ、いっか

 

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